よりよく多様化した観光マーケットを求めるダナン

ダナン観光局は、2019年7月25日、ザ セント レジス ムンバイ ホテルにて、バンコク航空と協力したダナン観光プレゼンテーションを開催しました。ダナン観光素材とサービスをインド市場に宣伝し、ダナンとインドの観光関連企業やウェディングプランナーを結び付けました。こちらのプログラムは、地方自治体が承認した、2019年から2020年にかけて街の国際観光マーケット構成を多様化する計画の一環として実施されました。
こちらのイベントには、インド・ムンバイのベトナム総領事であるトラン・スアン・トゥイ氏、インド旅行会社の1つであるヴィーナワールドの創始者で社長、マハラシュトラツアー主催協会(MTOA)の会長も務めるスデアパティル氏、同じくMTOAの会員や、著名なゲストが参加しました。イベントで講演をしたトラン・スアン・トゥイ氏は、ベトナムで最も価値のある都市ダナン観光の、インド市場への大きな可能性を強調しました。
近年、ダナンは観光部門で不均衡な市場構成を見せており、新たな可能性を潜めるマーケットを探しています。ムンバイでのダナン観光プレゼンテーションプログラムは、この大きなマーケットへダナンを拡大させ、多様化する機会となりました。バンコク航空による4.5時間のムンバイ-バンコクと2時間のバンコク-ダナンの直行便で、インドの大都市とダナンは結ばれています。参加者はダナンを高く評価し、プーケットやバリなど他の人気のある観光地からダナンにイベントを持ち込みたいという意向を示しました。インド市場全体の中で、レジャー目的の旅行者が40%、MICE旅行者が40%、残りの20%をウェディング旅行者が占めています。イベント参加者のほとんどはダナンに行ったことがなく、この沿岸都市の観光地や施設、サービスに詳しく触れる機会となりました。
フラマリゾートダナン、フラマヴィラダナン、アリヤナコンベンションセンター、2020年末オープン予定の1450室を持つアリヤナビーチリゾート&スイートダナンから成る、アリヤナツーリズムコンプレックスのセールス部長コン・ギア・ナム氏はこう語っています。「2017年11月にアリヤナコンベンションセンターで行われたAPEC経済リーダーズウィーク2017のあと、インド市場の可能性を認識しこの市場にアプローチするための事業計画を立てています。インドに正式な駐在事務所を設立し、インドからのファムトリップのホスト、インド料理ウィークやインドでのベトナム料理交流イベントの開催、伝統的なインド料理の味を確実に維持していくためインド人シェフの採用などを行い、ベトナムとダナンの観光をインド市場に訴えていくための主な活動に参加しました。」
「インドの方々は500~1,000名と大勢の団体で旅行することが多いという事実を考慮し、インドのブライダル企業やMICE企業からも特別な注目をいただきました。それに加え、インドの主要産業である製薬、技術、金融、銀行業界の企業も、ダナンでのイベント開催に関心を示しました。」とコン氏は加えました。
インドのイベント会社を牽引するVachan創始者でCEOのミナー・ラルプリア氏はこう述べています。「ダナンのユニークな景観と多様な宿泊システムに感銘を受けました。 タイやインドネシアなどの身近な土地からダナンへイベントを移行していくことを確実に検討します。」
ダナンホテル協会運営委員会の副会長であるグエン・ダック・クイン氏は以下のように発言しています。「特にダナンや一般的なベトナムの観光マーケットに関して、どこも1つか2つの市場のみに強く依存しています。バランスの良い多様化した市場のためには、インドへの拡大は避けられない解決策です。潜在的なインドからの多くのお客様によって、ダナン観光産業のこの深刻な問題を解決できると信じています。」
世界観光機関(UNWTO)は、およそ5,000万人のインド人旅行者が海外へ旅行し、その中でもベトナムは外せない国であると予想しています。この市場から大きな可能性を認識したダナンは、2018年11月にダナン中心地を訪問されたインドのラーム・ナート・コーヴィンド大統領とファーストレディを、ベトナム政府がフラマインターナショナルコンベンションパレスでもてなし歓迎、二国の料理交流イベント開催、ダナンの観光素材を知ってもらうためのインドからのファムトリップのホストなど、主要な活動を通じてインドの顧客にイメージを宣伝しています。